だいたいのことはひとりでも楽しい

一番大切にしていることは「精神衛生」です。

梨木香歩さん

仕事をしていないので、その分、何か生産的なことをしないと、と思って、昨年12月下旬頃から図書館通いしている。

とは言っても、あまり小説は読んでいないので、好きな作家も特にいないのだが、何かのきっかけで知った梨木香歩さんの著者はよく読んでいる。梨木さんの文体が好きで、鳥好きというところも共通点があって、興味のある作家さん。

特にエッセイが好きで、今読んでいるのは、『不思議な羅針盤』というタイトルの、雑誌で連載されていたものをまとめた本だ。

その中の「シロクマはハワイで生きる必要はない」という小見出しの回の中で、“よく自分が変われば他人も変わる、というけれど、今の世の中ではそういう法則も働かないことがある”とあった。

私はこの法則を、心の中の結構重要なポジションにおいて過ごしてきたけど、この「働かないことがある」と言われただけで、なんだかほっと肩の力が抜けるような気持ちになった。この部分をメモまでした。


何か納得行かないとか、なんであの人はああなんだろうとか、たまにそういう人に出くわすけど、そういう時、ひとを変えるのは自分の心だ、とずっと言い聞かせて、自分の考え方を変えさえすればいいんだ、と思うようにしてきた。けど、こないだの退職理由の相手は、そう言い聞かせても無理なパターンだったのだ。

未だに、たまに脳裏に出てきては眠らせなくするトラウマとなっているが。

また、その中で梨木さんはこうも書いている。

“もう、だめだ、と思ったら逃げること。そして、「自分の好きな場所」を探す。”


そう!まさに今の私だ。

ちょうど今日、履歴書を求人している会社に送った。自分の好きな場所になるといいけど。