猫保護〜譲渡までの記録【猫との距離を縮めるところから心折れるまで】
必要な用具を揃えて、あとは動物病院の捕獲機を待つのみでしたが、なかなか貸し出しのお宅から却ってこない様子。
そのあいだに、母猫がうちのドアの前でご飯を待つように...。
毎日、大体夕方の薄暗くなる頃に、私の母がその猫ちゃんたちがいる庭に、
こっそりキャットフードを置くようになっていたのですが、
それも待てずに、うちの玄関まで、母を迎えに来る母猫と子猫たち。
そのうち、朝方にも来るようになり、うちの玄関先のはじっこに
キャットフードを入れたお皿を置くようになっていました。
ある日、玄関のドアの前にいた母猫をちゅーるで誘導し、玄関の中へ入れさせた時のこと。
母がチュールをあげて、チュールの最後の方になってきたときに、
母が手を引っ掻かれたのです。
少し出血しており痛がっていましたが、それ以上に、母には
心的なダメージとなったのです。
さらに、これはこちらも、”安かろう 悪かろう”という言葉を知っていたのに、
やってしまった買い物も、ダメージの追い風となってしまいました。
ネットで購入した二段式キャットケージです。
届くまでに長くて10日ほどかかるというのはわかっていて、それは安いからと、承認していたものの、届いたものは中国語のみで書かれた説明書や部品。
QRコードで読み取ると、組み立て方の動画がみられるようになっていたので、試してみましたが、全て中国語で、なんのことかわかりません。
ECサイトでは「アイリス・オーヤマ」という表記があったにもかかわらず、明らかに違う。これは騙された!とすぐに思い、返品する旨をショップにメールしました。
・・・今、思い返しても頭にきてしまいますが、のちに新たにペットショップでケージを買い、この中国のものは、知人にあげることに。
ペットショップで改めてケージを買うまでにも、実は間がありました。
母が、手を引っ掻かれ、中国語の組み立てられないケージが届いて心が折れ、
「もう、やめよう」
と言い出したのです。
私は、
「ここまでやってもう少しで捕獲なのに、ここで中途半端にやめるのか?
やらないのなら、エサやりもやらないで!」
と憤りをぶつけました。
しかし、母がもう無理、と言うならば仕方がありません。
一旦揃えた猫用具、フードなどはすべて、母が、知り合いの猫を飼っている人に譲渡しました。
そして、もう猫のことは話題にもしないようになっていました。
【つづく】