だいたいのことはひとりでも楽しい

一番大切にしていることは「精神衛生」です。

猫保護〜譲渡までの記録【里親決定まで】 <完>

里親募集を掲載してから数時間後、県内の方から里親希望のメッセージをいただきました。

そのご家族には先住猫が数匹いて、以前にも同サイトで猫を引き取った経験もあるとのこと。

譲渡のやりとり経験済みということは、何よりの安心材料でした。

 

やりとりの詳細は省きますが、結果的にはそのご家族とは「里親不成立」となってしまいました。

先住猫の一匹と、相性が良くなかったとのこと。

 

そして、お互いのスケジュール上、そのまま10日ほどそのお宅で預かってもらい、シャムちゃん、出戻りです。

 

バイバイして、もう会わないのだろうとほぼ里親成立を確信していたのですが、

今度は、戻ってきて実はなんだかホッとしていた私たち。

でも、そのお宅ではかわいがってもらえていたようで、少し太って帰ってきたような気がしました。

 

〜 あっちこっちの "たらい回し” みたいでゴメンね。。。

 

そんな不遇のシャムちゃん。周りの人間のあれやこれやに構わず 、マイペースに部屋でくつろいでいました。

 

そして、そのお宅の方からの断念との連絡をもらって、すぐに連絡を入れていたのは、隣の県に住むご家族。

最初の県内のご家族とのやり取り中に、里親希望のメッセージをくれていた方でした。

もうすでに、県内の方とお約束をしていたので、

「もし、トライアルが失敗ということになった場合にはご連絡させていただきます」

と伝えていたのです。

でも、本当にいわば「二次」があるとは、私も思っていませんでした。

 

その連絡をするとすぐに「ぜひお願いしたい!」と、とても意欲的な返信をいただきました。

そして、その方に自宅に来ていただき、引き取っていただきました。

以前飼っていた猫にそっくりとのことで、とても喜んでいらっしゃって、こちらとしてもいろいろやってきた甲斐があったなと。

 

まとめると、捕獲から里親さんへの譲渡まで、1ヶ月と2週間ほどでした。

特に、心配していたネットでの里親募集ではトラブルもなく、某サイト(ペットのおうち)には本当に感謝しています。

ネットの時代にも感謝。

 

母猫は無事、里親決定して幸せに暮らしていることと思いますが、子猫は、実は捕獲から1週間後に、母の知人宅へもらわれていきました。

そのお宅は数匹の猫がいる猫好きのお宅とのことで、母もその飼い主さんの性格は把握していますし、安心して預けたそうです。

 

ということで、ネコ素人による、「猫保護から譲渡までの記録」は以上となります。

ご静聴(?)、ご静読ありがとうございました。

 

 

 

 

 

猫保護〜譲渡までの記録【突然の捕獲から里親探しネット掲載まで】

母の心が折れ、私との間もギクシャクしながらも、猫たちはうちにごはんを求めて玄関前へやってきました。

そりゃあ、くれるのが当たり前だと思っちゃうよね。

 

「なんで急に無視するの?」「冷たくするの?」

と思ってたでしょう。

きっと、空腹が増すにつれ、鳴き声も大きくなってきていたでしょう。

勝手な人間でごめんね。。

 

そんな心苦しい日々を6日ほどやり過ごしていたある日の朝、

突然、母が玄関から、2階の部屋で寝ている私を呼びました。

玄関へ行くと、キャリーに入った母猫と、玄関でチュールか何かを食べている子猫2匹がいました。

 

え!? やったの?

 

そして、子猫は家の中へ逃げまくりましたが、なんとか首根っこを捕まえてキャリーへ。

キャリーケースも人にあげたと思っていたので、まだあることにも驚きました。

母は、実は内心では計画していたようです。

今日は「やれる」かもしれないと。。やるなぁ、母73歳!

 

その日のうちに、母が動物病院へ3匹を連れて行き、母ネコは避妊手術のために1泊してもらいました。

そして子猫はどちらも生後約2ヶ月のメスでした。

 

さっそく、里親募集のチラシを作り、次の日に動物病院内で貼ってもらうことにしました。

しかし、子猫はまだしも、大人の猫はなかなか里親を見つけるのは大変ですよ、と病院側。

子猫は、母の知人関係で引き取り手が見つかる可能性が高かったため、チラシは母猫のみにしていました。

 

しかし、そう言われても私は、

 

こんなにかわいいし、品のあるシャム猫ちゃんなんだから、いつかきっと見つかるはず。

 

と、どんと構えていたので不安になることはありませんでしたが、

やはり、近隣のみの口コミなどで探すのには限界があるとは思っていました。

 

そして、ネットは最終手段。

知らない人への譲渡には、このネット時代でもやはり不安がつきまといました。

 

しかし、近隣とネット、どちらにも手を広げる必要を感じ始め、母と相談してネットの某ペットサイトで募集をかけてみることにしました。

 

里親募集の画像は、初めて私に近寄ってきた時、急いでスマホで撮ったものをトップに。

飼育放棄で元飼い主が置いて行ったこと、人懐こくて人にも抵抗なく擦り寄ってくることなどを書き添えました。

 

 

【つづく】

 

 

猫保護〜譲渡までの記録【猫との距離を縮めるところから心折れるまで】

必要な用具を揃えて、あとは動物病院の捕獲機を待つのみでしたが、なかなか貸し出しのお宅から却ってこない様子。

 

そのあいだに、母猫がうちのドアの前でご飯を待つように...。

 

毎日、大体夕方の薄暗くなる頃に、私の母がその猫ちゃんたちがいる庭に、

こっそりキャットフードを置くようになっていたのですが、

それも待てずに、うちの玄関まで、母を迎えに来る母猫と子猫たち。

 

そのうち、朝方にも来るようになり、うちの玄関先のはじっこに

キャットフードを入れたお皿を置くようになっていました。

 

ある日、玄関のドアの前にいた母猫をちゅーるで誘導し、玄関の中へ入れさせた時のこと。

母がチュールをあげて、チュールの最後の方になってきたときに、

母が手を引っ掻かれたのです。

少し出血しており痛がっていましたが、それ以上に、母には

心的なダメージとなったのです。

 

さらに、これはこちらも、”安かろう 悪かろう”という言葉を知っていたのに、

やってしまった買い物も、ダメージの追い風となってしまいました。

ネットで購入した二段式キャットケージです。

届くまでに長くて10日ほどかかるというのはわかっていて、それは安いからと、承認していたものの、届いたものは中国語のみで書かれた説明書や部品。

QRコードで読み取ると、組み立て方の動画がみられるようになっていたので、試してみましたが、全て中国語で、なんのことかわかりません。

ECサイトでは「アイリス・オーヤマ」という表記があったにもかかわらず、明らかに違う。これは騙された!とすぐに思い、返品する旨をショップにメールしました。

・・・今、思い返しても頭にきてしまいますが、のちに新たにペットショップでケージを買い、この中国のものは、知人にあげることに。

 

ペットショップで改めてケージを買うまでにも、実は間がありました。

母が、手を引っ掻かれ、中国語の組み立てられないケージが届いて心が折れ、

「もう、やめよう」

と言い出したのです。

私は、

「ここまでやってもう少しで捕獲なのに、ここで中途半端にやめるのか?

やらないのなら、エサやりもやらないで!」

と憤りをぶつけました。

しかし、母がもう無理、と言うならば仕方がありません。

一旦揃えた猫用具、フードなどはすべて、母が、知り合いの猫を飼っている人に譲渡しました。

 

そして、もう猫のことは話題にもしないようになっていました。

 

【つづく】

猫保護〜譲渡までの記録【保護団体探しから捕獲準備まで】

まだ小さい乳飲み子がいるということは、猫たちはもちろん避妊手術をしていないということになります。

「このままだとどんどん増えちゃうよね」と、母と連日話していました。

 

そして、私が以前から寄付をしている隣の県の保護団体に電話して相談してみることに。

 

しかし、その団体のサイトにも載ってはいたのですが、現在、保護や引き取りは受け付けていないとの回答。

さらに、県内の動物愛護センターへも電話してみました。

すると、やはり引き取りなどはしておらず、エサなどはあげないでください、と。

 

私の住む県内には、大きい敷地を持つ保護団体(テレビにも出たことがある)があり、そのサイトを見ると、保護した子の里親募集を掲載してもらうことはできそうでした。

 

そんな折、テレビの動物番組で、名古屋に個人で猫の捕獲、保護をしている男性がいて、活動の様子を取材していました。

その方は、1匹残らず保護して避妊手術をして、これ以上増やさないために、ほぼ、たった1人で活動していました。

 

その翌日、うちで捕獲して世話をしながら、里親を探そう、と母と決断。すぐにペットグッズを揃えにお店へ。

うちで猫を飼ったことがなかったので、まず何を購入したらいいのかわかりませんでした。

ひとまず、ケージ、トイレ一式、猫用のベッド、キャリーバッグ、エサ、おやつを買い揃えました。

ケージは、お店に売られていたのを見ると、安くても8千円ほどで思いのほか高かったため、ネットで安いものを探して注文。(ここでは省きますが、これは失敗でした。。)

 

あとは、なんといってもはじめの一歩である「捕獲器」です。

ネットでも売られてはいましたが、買ったところで他に使い道がないモノです。

処分するとわかっているものを買うのははばかれ、うちの愛犬を診てもらっている動物病院に相談すると4台保有しているとのこと。でも、今は全て貸出中のため、戻ってきたら貸していただく、という約束を取り付けました。あとは返却を待つのみとなりました。

 

【つづく】

猫保護~譲渡までの記録【飼育放棄発見からご飯やり編】

のちに保護することになる猫を最初に見たのは、私が愛犬を散歩している時でした。

野良猫にしては品のある、顔が黒く体が白い猫。

後になってシャム猫であることがわかりました。

私は全くもって猫の種類に疎かったのです。

 

程なくして、なんと、うちの中にそのシャム猫が入り込んでいるのを発見。

夏場だったので、玄関のドアや窓を少し開けていたため、ご飯を求めていた野良化したシャム猫が、度々うちに入ってきていたようでした。

家の中を追いかけっこ。

猫って素速いんだなと、その時は捕獲するなんて思ってもいなかったので、ひたすら動きの速さにビックリしていました。

 

そして、この猫が6軒ほど先の空き家の庭に住んでいることがわかったのです。

そして、他にももう1匹シャム猫、そして、子猫も数匹発見。

どうやら、この空き家に住んでいた家族が飼っていた猫たちのようでした。

 

お腹が空いて他人の家に侵入している。

 

母も家の中に侵入してきた猫を見たので、いろいろと話し合い、その庭に住む猫たちにご飯をあげる(こっそり)ことに。

ただ、「野良猫にエサを与えないでください」は一般常識。

地域猫と決めている猫たちであれば問題ない行為だと思いますが、かわいそうだから、と飼い主のいない猫にエサをあげてはいけないんです(のちに回覧板で「やめてください」と書かれたものが回りました・・)。

 

この時点でも、まだ捕獲などは考えていませんでした。

しかし、エサを与えるようになって、猫たちが懐いてくるように。

特に、うちに侵入していたらしきシャム猫ちゃんは、子猫にお乳をあげないとならないためか、かなり懐いてくるようになり、うちに寄り付くようにもなってきたのです。

 

数週間前は素速い動きで私から逃げていたのに、ちゅーるをあげながら体を撫でられるようにまでなってきました。

私にも母にもそんな具合で慣れてきました。

 

【つづく】

2gether、チェリまほ、そしてリアルは

ほぼ毎日のようにタイドラマ「2gether」を観ている。

テーマソングと、切ない、悲しいシーンで流れる歌もiTunesで購入。

これが沼というやつかな。

Amazon Primeで、1話440円で購入しているから、結構な額を費やしてる。

各話、最低4回は観ているので、だいぶ客観視できてきていると思う。

 

その間、通称「チェリまほ」、ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」を挟んだ。

 

私は漫画やアニメのBLは、ほとんど読まないので知らないんだけど、パターンとしては、

 

イケメンがかわいい系の男子を好きになって、その時点で失恋の気持ちはあれども、あきらめずに押して押して、押してダメなら引いてみたりして、今度は相手の方から気になってきて、結果的に相思相愛♡

 

という感じかな。「おっさんずラブ」も牧がじわりとアタックし続けてはるたんと付き合ってたもんね。

 

アタックする側がイケメンというのも大きいよね。

たとえ美女が近寄ってきても、全くそそられないイケメン。

架空だからこそ、そういう俳優さんが出てて欲しいけどさ。

 

あと、映画の同性愛ものの作品もたくさん観てきているけど、ドラマの良さを改めて感じる。

2人が徐々に距離を縮めていく様子を描くには、やっぱり数ヶ月にわたって放送されるドラマのほうが、よりリアルな感じがする。

最初は全く興味を示していなかった好きになられる側の男子が、徐々に先行の彼のことが頭から離れなくなっていく流れ。

映画ももちろん好きだけど、2時間くらいに集約して作っているから、どうも急激感が否めないんだよね。そんな急に落ちますか?って感じで。

 

2getherは、先行(好きになる側)と後方(好きになられる側)で見ると、先行も、後方が女しか好きにならないと分かっているんだけど、「そんなに好きにならなくていい」「そばにいたいだけ」と押したり控えめにしたりを繰り返しているところが巧い。

少しずつ、後方の心に自分を浸透させている。

 

チェリまほは、後方が女の子を好きだと先行は思っているから、決してストレートに告白することなく、親しくなれればいいとブレーキをかけつつ近づいていく。

とはいえ、先行の気持ちと行動は相反していないので、心が読めなくても行動で気持ちがわかるんだけど。

この控えめ感が日本っぽい?告白したら気持ち悪がられるだろうという思いがあるからね。

 

どちらのドラマも女性が原作者だし、腐女子が喜ぶ妄想ストーリーなんだけど、現実的には、男性同士で職場や学校で出会ってお付き合いした話はあまり聞いたことがない。

いいんですよ、ドラマと現実は違うからこそいいんだから。

 

ただ、女性同士は、現実には結構あるらしい。・・なれるらしい。。

女性カップルYouTuberを観ていると、職場で知り合って仲良くなって、お付き合いに発展、結婚(法的にはまだですが。)に至っているカップルさん、結構いらっしゃるのね。

私個人的には全く考えられなかったことなんだけど、あるのよ。

だから、リアル2gether、リアルチェリまほが、女性同士には結構あるということ。

ここは男女の性愛の違いかな。年代の違いもあるかな。

 

だからといって、私が現実に行動に移すわけでもないし、周りはほぼ既婚者ですし、好きになっても仲良くなれるだけでいいと思ってますがね。

 

そろそろ女性版2gether、チェリまほ、おっさんずラブを観たいなー。

明るい感じのを観たい。サブスク限定でも、テレビの深夜放送でもいいし!

逆に現実味があって、すぐに落ちちゃいそうだから面白みにかけるのかな?

「ベニスに死す」はなぜ名作なのか

たぶん、20年くらい前に一度観たきりで、2回目の鑑賞となった映画「ベニスに死す」。

美少年タージオにメロメロのおじさん、というイメージだった。

今回久々に観て、さらに感じたのは、

 

「惨めさ」

「醜さ」

「したたかさ」

「無様な姿」。

 

なんでこの映画が有名なんだろう。

セクシャルマイノリティ当事者の私にとっては、わりとよくある物語なんじゃないかと思うけど。

マジョリティにとって、この映画の良さって一体何なんだろうって思う。

 

この美少年タージオを演じた彼は、誰もが一目見て「美しい」と感じるのではないかと思う。

稀な美しさ。

この彼にぞっこんになる中年の男。

彼の姿が、惨めすぎて耐えられないよー。

 

あんなにタージオに嗜められているというのに、翻弄されまくるのだから、

見るに耐えない、けど、見ちゃう。

惨めすぎて、タージオを追うより、彼を追いかける哀れなおじさんを追ってしまう。

 

なんだろう、おじさん、かわいそうなんだけど、自分がおじさんの立場だったら、

と考えると、

「おいおい、そんなにあからさまに追いかけないぞ、私だったらね」

と思って、ヒヤヒヤしてしまう。

美少年のほうも、

「このおっさん、オレに惚れてんぞ!フン、何か言いたいことがあるなら話しかけてくればいいのに」

などと思ってるんじゃないかというような、思わせぶりな素振り。

 

しかし、このおじさんがもう少し若くてイケメンな音楽家だったら、BLになるんだろうけど、

歳の差が親子ほどもあると思われるので、どうしても「キモく」なってしまう。

 

あのおじさんも、タージオに話しかけるとかすれば、まだいいんだけど、

ただただ、じっと見る。

 

これがどうしてもキモいんですねー。

 

と言いつつも、私だって、憧れに相手を、ただフェンス越しに眺める、

みたいなタイプですよ、ええ、御多分に洩れず。

 

ただ、相手に気付かれでもしたら、スパッと切り上げますけどね。

 

おじさんも、最初にタージオにハッキリと見つめ返されたときに、すぐに家に帰る!とイキリ出したんだけど、手違いで帰れなくなって、意気揚々とベニスに帰ってくる。

 

素直なおじさん。

 

命を削ってまでタージオ君にぞっこんなんだから、本当に無様。

 

ただ、これが恋愛?一途な片想い?と見れば美しいのか。

 

ストーカーと言ってしまえば、なるほどそうかも。

 

とにかく、あんな姿は晒したくないなと思う。

私も、下手したらおじさんの歳に近いかもしれないし、気をつけるべし!だわ。