5ヶ月の空白を振り返る(5)
こんな辞め方はしたくなかったし、不本意だった。
これまでの職場で、何も言わずに急に辞める人に対して、
「社会人だろうが!」
「大人気ない」
などと心の中で批判してきたというのに・・。
こんな恥ずかしい行動をとってしまったことは、この先何年も思い起こすだろう。
でも、後悔はしていないし、あの時の最善の策だった。
そして今、4月中旬、またニート状態になっている。
記したいことは、とにかく、怖かったということ。
社長に辞めると電話した日から、1週間が経っていた。
社長からは、その時に「またこちらから連絡します」
と言われていたので、その連絡を待っていた。
おそらく、職場で私は「体調不良でしばらく休んでいる」
ということになっているのだろう。
1週間と1、2日過ぎた頃、社員の一人から電話が入った。
どうするのか。
やはり、辞めると伝え、次の土曜日に、私物回収と退職届を持っていくことになった。
お局がいない日だ。その社員さんもなんとなく理由を察していたのだ。
それでも気はずんと重く、通勤の道を通るのもこれで最後、と歯を食いしばりながら職場へ向かった。